宴会での本膳料理の食べ方

配膳がすむと、主人側から、挨拶があり、「どうぞ、お箸をおとりください」とすすめられて、「頂戴いたします」と会釈をし、まず、飯・汁・つぼ・ひらのふたをとります。

そのふたのとり方は、左側にあるものは、左手でとり、右手をそえて膳の左側に置き、右側にあるものは、右手でとり、左手をそえて、膳の右側におきます。

同じ側に、ふたが二つある場合は、ふたの大きいものを下にして、二つ重ねて置きます。

なお、別に、ふた置きの膳が出された場合は、ふたは、その上に置きます。

こうして、ぜんぶ、ふたをとり終わったら、箸をとって、食事をはじめます。

その食べ方は、まず、飯を一ロ食べてから、次に本膳の汁を味わい、次に飯を一口食べて、また汁を味わいます。

このように、飯・汁・飯・汁と食べたら、次は飯・なます・飯・つぼ・飯・ひら・飯・ちょくの順に味わいます。

そのあとは、どこを食べてもかまいませんが、同じ菜だけ食べたり、菜から菜へ移ったりすることは禁物で、菜、または汁を食べたら、いちいち飯へ帰るのが作法になっています。

なお、焼き物と口取りは箸をつけず、これをみやげに持って帰るのが習わしとなっています。



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本膳料理の献立は、一汁三菜から一汁五菜、二汁五菜、二汁七菜、三汁七菜、三汁九菜とあり、多いときには、三汁十一菜にのぼることもあるといいます。

その献立が多くなるにつれて、膳の数も多くなり、本膳のほか、二の膳、三の膳、与の膳(四は死に通ずるとあって、これをきらい、与の字をあてる)、五の膳まで付くことがあります。

これらを客にすすめるには、給仕人は、まず本膳を客の前にはこんで、そのまん前に置き、次に二の膳をはこんで、本膳の右手に、次に三の膳を左手に並べておきます。

つぎに、与の膳をはこんで本膳と二の膳の中間の前に、ついで五の膳を本膳と三の膳の中間の前に置きます。



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コーヒーをついだあと、同じウェーターあるいはあとにつづいたウェーターが、クリーム入れをさしだして、「お入れいたしましょうか」というふうにたずねます。

クリームは、客の好みで入れるものですから、ブラック・コーヒーの好きな人は、デザートに果物が出たときは、その前後に、かならず、フィンガー・ボールで指さきを洗うようにします。

その洗い方は、まず、片方の指さきをフィンガー・ボールの水に浸して、指さきを軽くもむようにして洗い、次に、もう一方の手を同じようにして洗って、ナプキンで軽く拭きます。

なかには、フィンガー・ボールのなかに両手を入れて、手のひらから手の甲まで、もむようにして洗う人がありますが、これは正しくありません。




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果物が終わると、コーヒーが出されます。

この食後のコーヒーはデミタスといって、普通のコーヒー・カップよりも小さなカップで出されるのがしきたりです。

コーヒーの飲み方なぞ、いまさら、改まってしるすまでもないことですが、テーブル・マナーのひとつとしてひととおり、しるしておくことにしましょう。

カフェのコースになると、コーヒーは右側からウェーターがまずカップを配ってまわり、つづいて、コーヒー・ポットを持って、カップにコーヒーをついでまわりますが、コーヒーは飲料なので、ウェーターは、カップを配るのも、コーヒーをつぐのも、すべて、客の右側から給仕します。







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スープの種類によっては、スープといっしょに、〈クルートン〉という、サイの目に切って油であげたパンの小片をすすめられることがありますが、そのときは、むろん、好みに応じて、好みの分量だけ取って、スープに入れてさしつかえありません。

しかし、主食として置いてあるパンをちぎって入れるのは、作法にはずれていますから、いくらそれが好きでも、宴会などでは、慎しまなくてはなりません。

パン皿は、向かって左手に置かれています。

はじめてパーティーなどに出た人のなかには、皿が接近して置かれているため、まちがえて、右手のパンに手を出す人もあるようですが、よく心得ておかなくてはなりません。

また、馴れない人のなかには、ウェーターがオール・ドーブルやスープの皿をさげて行ったあと、パン皿を食皿の位置に移して、バタをつけて食ぺはじめる人もありますが、それでは、次の料理の皿を置く場所がなくなってしまいます。




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パンは、着席する前から、卓上のパン皿に置かれていることもありますが、ポタージュスープの終わるころに、ウェーターによって配られることもあります。

このことから明らかなように、パンは、オール・ドーブルとポタージュを味わい終わって、次の魚料理が出てから食べはじめるのが正しいのです。

なかには、食卓に着くとすぐに、まだ、オール・ドーブルも出ないうちから、パンを食べはじめる人がありますが、これは、作法にはずれているばかりでなく、いかにもガツガツしているようで、見苦しいものですから、絶対に避けなくてはなりません。

また、スープが配られると、パンをちぎって、スープに浸して食べたり、スープ皿のなかへいくつも細かくちぎって入れて、スプーンですくって食べたりする人もありますが、これも正しい作法ではありません。




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オール・ドーブルの食べ方

大きなものは、やはり右手にナイフ、左手にフォークを持って、適宜の大きさに切って食べますが、一口で食ぺられるようなものはナイフを使わず、フォークを右手に持って刺すなりすくうなりして、食べてさしつかえありません。

また、小えびのカクテルやかにのカクテルなどが容器に入れて出されることがありますが、これらも、ナイフを使う必要はなく、右手にフォークを持って食べます。

季節によっては、オール・ドーブルとして、殻つきの生牡蠣が出されることもあります。

これには、たいていレモンが添えられていますから、まず、それをしぼって牡蠣にかけ、牡蠣フォークを右手に持ち、左手で殻を押さえて、フォークの先で殻の内側についている貝柱をはずしてから、フォークですくって食べます。




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■料理の置き方
取り分けた料理を食皿の上に置くのには、主体になる肉、魚などは皿の中央より手前に置き、付け合わせの野菜などは、中央より向こう側へ置きます。

横に長いものは横に置き、尾頭つきの魚は、頭を左、尾を右、腹を手前に向けて置きます。

■ソースの取り方
ソースの必要な料理の場合は、料理につづいて、別のウェーターがソースボールを持って、ソースをすすめにきます。

そのときは、ソース・ボールに添えてある小型のひしゃく(レードル)ですくって、料理にかけますが、ソースはことさら、自分でかけることなく、ウェーターにかけてもらってもかまいません。



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・紹介する二人のあいだに、社会的地位の隔りがある場合は、まず、地位の下の人を上の人に紹介し、つづいて地位の上の人を下の人に紹介する。

・二人の地位に隔りはないが、年齢に差がある場合は、まず、年下の者を年上の者に紹介し、つづいて年上の者を年下の者に紹介する。

・二人の地位にも年齢にも差がない場合は、まず、自分のより親しい人を第三者に紹介し、つづいて、その逆に紹介する。

・自分の家族や親類を知人に紹介する場合は、年齢や社会的地位にかかわりなく、家族や親類のものをさきに知人に紹介し、ついで知人を家族のものに紹介する。

・自分の職場の者を顧客関係に紹介する場合は、たとえ、職場の者が、自分の上司で、かつ、先方より地位がはるかに高い人であっても、顧客に敬意を表して、職場の者をさきに顧客に紹介し、つづいて、その逆に紹介する。

・同年配の男性と女性を紹介する場合には、原則として、まず、男性を女性に紹介し、ついで、その逆に紹介する。



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結婚披露宴などの集まりでは、知友を他の知友に紹介したり、あるいは、自分が紹介されたりすることがよくあります。

そういうときのために、正しい紹介のエチケットも知っておく必要があります。

人を紹介する場合、気をつけなければならないのは、どちらをさきに紹介するかということです。

※ただし、同年配であっても、次のような場合は、女性をさきに男に紹介し、ついで、その逆に紹介する。

・男性が社会的に地位の高い人であるとき。

・男性が、その女性の夫や兄弟などの職場の上司であるとき。

・女性が紹介者と同じ職場の人で、相手の男性が顧客関係の人であるとき。




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人からだれかに紹介はみだりにしない
紹介を頼まれた場合には紹介を頼んだ人の人柄や用件、紹介される人の立場などをよく考えて、紹介してもよいかどうかをきめる必要があります。

軽卒に人を紹介したために、先方に迷惑をかけるようなことになっては、それまでの交友にヒビがはいることになりかねないからです。

とくに、異性を紹介する場合には、慎重でなければなりません。

また、人から目上の人に紹介を頼まれた場合、その目上の人が社会的に地位の高い人などである場合には、自分の判断だけで紹介せず、あらかじめ、その地位の高い人のところへ行って、たとえば、「私の友人で、〇〇の研究をしている〇〇君がお近づきを得たいといっておりますが、お会いくださいませんでしょうか」というように、その人の内意をたずね、会ってもよいという承諾を得てから、知人をつれて紹介するのが礼儀です。


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お祝いの贈り物などをいただいた場合、いつまでも、贈り主である客の目の前にさらしておくのは、正しい礼儀ではありません。

そのあとで、主婦が茶菓などを運んできたとき、「○○さんから、お祝いをいただいたよ」などといい、主婦は、「それは、ご丁寧にありがとうございます」などと礼を述べ、二、三の挨拶を終わって、ひきさがるときに、「それでは、遠慮なく頂戴いたします」な
どといって、贈り物を両手にいただくようにして、居間のほうへ持ち去ります。

なお、子どもの結婚祝いとか、入学祝い、誕生祝いなどを贈られた場合には、そのあとで、当人も在宅の場合は、その席に出て、礼を述べさせるのが、正しい礼儀です。

以上は、祝儀などの贈り物の受け方ですが、通常の来客が手土産などを持ってきた場合、同様にして受けたあと、茶の間などで開いてみて、菓子や果物であったときは、それを銘々皿につけて、客間あるいは、応接間へはこび、
「これは、ただいま、○○さんからいただいたものですけど、とても、おいしそうですから、ごいっしょに、どうぞ。・・・」
などといって、主客の前へ出すのも、親しみがこもってよいものです。

ただし、相客があって、一方の客が手土産を持って来なかったようなときは、客の手土産を出すようなことは、控えなければなりません。




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煤払いはいつ行なうか

〈煤払い〉とは、衛生的な見地から行なわれる大掃除ではなく、新年の神である〈歳神〉(歳徳神ともいう。)を迎えて祭るために行なう宗教的な行事で、江戸時代には、十二月十三日に行なうものとされていました。

この日には、江戸城をはじめ、武家の屋敷や民家でも、いっせいに煤払いをし、煤払いに使ったほうきに神酒や供物をそなえ、〈小正月〉(一月十五日)の〈左義長〉(どんど)で、門松などといっしょに焼いたりするところもありました。

いまも、地方によって、農村などでは、十二月十三日にこの〈煤払い〉を行なっているところもありますが、都会では、まったくすたれ、官公庁では御用納めの二十八日に行なう大掃除を煤払いと呼び、民間の会社などでも、同様に、仕事納めの日の大掃除を煤払いと呼んでいます。

各家庭でも、二十八日ごろから大晦日までの都合のよい日に、いつもよりていねいに掃除をする程度ですませるところが多いようです。



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〈冬至〉とは、二十四節気のひとつで、太陽の黄経が二七〇度に達する時をいい、現行暦では12月22日ごろ起こります。

このとき、太陽は一年じゅうでもっとも南にかたより、北半球では、一年じゅうで昼がもっとも短く、夜がもっとも長くなります。

いいかえると、このときからふたたび、昼はしだいに長くなり、太陽はその勢いを増してくるわけです。

そのことから、〈冬至〉を太陽の誕生日とする思想が、世界の(北半球の)諸民族のあいだに多く見られ、〈冬至〉を祝う行事が広く行なわれていました。

クリスマスが十二月二十五日と定められたのも、救世主イエス・キリストを太陽になぞらえ、太陽の誕生日と考えられていた〈冬至節〉と結びつけたためだろうといわれています。

日本でも、中国のしきたりをとりいれて、昔からこの日を祝ってきましたが、いまでも、中風よけのまじないになるとして、この日、柚子湯にはいったり、かぼちゃを食べる風習が広く行なわれています。



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■着席するとき
係の人が椅子を引いてくれる場合には、右の方から引いてくれますので、椅子の左側に立って腰を下ろします。

自分で着席する場合も同じ左側から椅子を引きます。

なお、食事中の給仕の人の料理などを運ぶサービスは、着席者の左側のうしろから行われるのが通例です。

■ナプキンの使い方
テーブルに飾り折りで用意されているナプキンは、料理が出るころを見定めて、膝の上に広げます。

この場合、ひろげたままでなく、折って膝の上におきます。

また、口を軽くぬぐうときは使いますが、汗をふいたりすることには使いません。

中座をするときは、ナプキンは軽くたたんで椅子の上に、食事が終わって退席するときは、テーブルの左側におきます。



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中華料理の食べ方についてですが、特別にむつかしいマナーはありません。

ただ、箸を使うということで、その使い方については、和食の場合と同じ注意が必要でしょう。

取り箸がなく、各人の自分の箸で料理をとる場合には、別に返し箸にする必要はありません。

返し箸は、かえって座をしらけさせます。

もっとも、自分の箸ですので、できるだけ汚さないようにしておきたいものです。

スープは音を立てないように食べます。

なお、取り皿が汚れてきたり、カラがたまったりしたときは、適当に取り替えます。

取り皿を口元の方に持っていって食べてはいけません。

皿はテーブルの上に常においたまま食べてください。



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■器のふた
汁碗などのふたものは、左手でお碗を押さえて右手でふたの糸底をつまんで取り、ふたを上向きにして右側の器は膳の右側へ、左側のものは左側におきます。

あつい吸いものなどで、ふたが離れないときは、左手で碗の向こうと手まえをはさむようにして押すと、ふたは取れます。

日本料理では、あたたかいものはさめないうちに食べるのが礼儀です。

汁ものでは、お碗を両手で持ち、最初に汁を、音をたてずに飲み、一度碗をおいて箸を持ち、次に中の具と汁を交互にいただきます。

■日本酒
日本酒をついでもらうときは、盃を右手に持ち、左手を糸底にあてていただきます。

お酌をされたら、一口つけるのがマナーです。

いただいてすぐ盃を置くのは失礼にあたるのですが、まったく飲めないときは、あらかじめ断るか、あるいは、いただいてから口をつける真似をしてから盃をおいたらよいでしょう。

乾杯のときは、下戸の人の盃も酒が注がれますが、格好だけは合わせて、お碗のふたなどにそっと空けて盃を伏せておきます。



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自動車の場合
(1)運転手がいるとき
後部の、運転手のうしろの窓ぎわが一番の上席、その反対側の窓ぎわが二番、真ん中は乗り心地の関係で三番目の席です。

最後は、前部の運転手の隣の助手席になります。

もっとも、車内で特別の話をする必要の場合には、周囲の了解を得て席次を変えることもあります。

また、女性がただ一人後部の真ん中に座ることも考えものでしょう。

(2)目上の人が運転する場合
うしろの座席では失礼にあたることもあるので、助手席に座るようにします。

(3)女性の車の乗り方
女性は優雅に乗り降りしたいものです。

乗車するときは、まず、車に対して斜めうしろ向きで車の座席に浅く腰をおとし、頭を車内に入れ、両足をそろえたまま車の中に入れます。

スカートや和服の裾を乱さないように心掛けるのです。



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媒酌人の役目 その2

挙式の打ち合わせをする上で、本人たちや両親との間で意見のが違ってしまうような時には、媒酌人は、若い二人の考えや立場をよく理解し、両親の意にも沿えるよう、理をわきまえて、うまくとりなさなければなりません。

二人が結婚した後にも、さまざまな問題が起こるでしょう。

そんなとき、媒酌人は、結婚生活の先輩、人生の先輩として、その経験をかてに、良いアドバイスをしてあげるのです。

頼まれ仲人でも、自分からすすんでお世話した場合でも、媒釣人をまかされるということは、たいへん名誉なことなのです。

媒酌人は、両家の格式にふさわしい人、社会的地位の高い人など信頼できる人にお願いするものなのですから。

媒酌人を頼まれたら、自信を持って、その舞台に立ちましょう。



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媒酌人の役目というと、未婚の男女に縁談を持って来たり、結婚式や披露宴の準備に尽力したりすることとは誰もが即座に思い浮かべます。

そして、『あんなことは世話好きのすることだ。』と思いがちです。

確かに、そうかもしれません。

しかし、今一度、媒酌人の持つ、ほんとうの役割を考えてみましょう。

媒酌人が、結婚式前後の準備に手を尽くすのは言うまでもありません。

また、それが主な役目なのですが、表面には現われない、もっと重要な役割も持っているのです。

たとえば、挙式前には、披露宴の形式、挙式の日取りなどを打ち合わせるのですが、その際、結婚する二人と両親の間で意見の違いが生じるのは、ままあることです。



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玉串の持ち方

玉串奉奠は玉串を両手で受け、新郎新婦は一緒に神前に進み出ます。

一拝してから玉串を時計回りに回し、玉串を立てるようにして祈念を込める。

左手で玉串の根もとを時計回りに回して、根もとを神前に向けて供え、それから二拝二拍子を打ち、さらに一拝して席に戻ります。

指輪の交換は、神前から三方にのせて巫女の持ってきた指輪を、まず新郎が新婦の薬指にはめ、つぎに新婦が新郎の薬指にはめます。

場合によっては媒酌人が新郎に、媒酌人夫人が新婦にはめることもあります。

三々九度の盃は、飲めない人は飲むまねだけでもよいのです。

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神前結婚式の次第と心得
係員の先導で、まず新郎側が、つぎに新婦側が入場する形式と、新郎と媒酌人、新婦と媒酌人夫人を先にして両親、参列者と両側につづいて入場する形式とがあります。

着席は血縁の濃い者を上座とします。

神前結婚式はつぎの次第で行なわれます。

(1)一同起立(2)神官修祓(おはらい)(3)神官祝詞奉上(4)三献の儀(三々九度の盃)(5)指輪の交換(省略することもある)(6)誓詞奏上(新郎または媒酌人)(7)新郎新婦の玉串奉奠(8)媒酌人夫妻の玉串奉奠(9)親族一同結杯(固めの盃)(10)神官祝辞(11)神官神職退出(12)一同退場

新郎新婦の心得ておくことは玉串奉奠・指輪の交換・三々九度の盃でしょう。

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新教の教会結婚式 司式者の式辞

新郎新婦が聖壇の前に並んで立ち、仲人夫妻(また、男女の証人)がその両側にすこしさがって立つと、壇上の司式者は、〈わたしたちはいまここに集まって、神と証人との前において、この男女の結婚式を挙げようとしている〉と述べ、結婚の神聖であることを説いたうえ、新郎新婦にむかって、

〈あなたがたは、みずから省みて、この婚姻が道にかなわないものであると思うなら、いまただちに明言しなさい。

神のことばと良心にそむいて婚姻するものは、神のゆるしたもうところではないからです〉

と問い、ついで、会衆にむかって、〈この婚姻が道にかなわないものであることを知っているものがあるなら、いまここに明言しなさい。

そうでなければ、後日、この婚姻に対して異議をはさんではなりません。〉と問います。

これに対し、列席者が無言で異議のないことを示すと司式者は、異議のないものとして、式をすすめます。

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二十四節気は黄道(太陽の軌道をあらわす大円)を十二に分け、太陽がその境目を通るときを節(節気)、中央を通るときを中(中気)といい、春の初め(太陽が南から北へ通過する春分点からの角距離が三一五度の時)をもととして立春、雨水、啓蟄などと名づけたものです。

立春は正月(1月)節、雨水は正月中、啓閏は2月節となり、春分の月を2月、夏至の月を5月、秋分の月を8月、冬至の月を11月の中とし、閏月は中気を含まない月とします。

春(立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨)夏(立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑)秋(立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降)冬(立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒)八十八夜や二百十日は二十四気節ではないが、立春から数えると太陽暦と合致し、彼岸、土用、入梅などの雑節も同様で、農事暦は完備です。

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三三九度の杯(陰の式)

まず雄蝶が床の間のノシ三方を新郎、新婦の中央にすえ、一礼して床の間におき、つぎに鰻などをのせた肴三方を同じようにします。

本膳(日本料理の正式の饗応に出す第一の膳)の代わりで、つぎに雄蝶は一方の瓶子から一方の瓶子に神酒を移し、さらにそれを雄蝶の銚子にいただき、それを雌蝶の銚子に口移しにし、これを"加え"といっています。

雄蝶が杯三方を新婦に奨めますと、新婦は第一の杯を左手でとり、右手をかるく添えて、雌蝶の三献酌(三度注ぎ)を受け、それを三度に飲みます。

新郎も同じようにして、雌蝶は再び新婦に三献酌をすると、その第一の杯を三方の上に別において、第二の杯を出し、銚子をもって雄蝶のいる下座にさがり、雄蝶の銚子から加え(酒)をし、雄蝶、雌蝶は向かいあったまま立ちあがり、入れちがいにひとまわりしますが、これを結び酌の歩き方といいます。

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三三九度とは、新郎、新婦が三つ組の杯で、三度ずつ三回、酒杯を献酬することで、三三九献ともいっています。

三を吉数とし、三の重なるめでたい数の意で、第二の杯は新郎から奨め、新郎が収め、加え酌、結び酌、第三の杯は新婦からはじまって同じことをし、ここに陰の式は終りです。

ところで陽の式ですが、陰の式では伝統的には花嫁の衣装は白のかいどり(打ちかけ)が正式で、膳部(三方)、食器(土器)など、すべて白一色ですが、陽の式ともなりますと、衣装は色物に改め、頭髪も花や飾りをつけ、杯なども美しい色のものを使います。

死に装束でいくという、きびしいしきたりのなかに、華やかさを味わせたいとの願いから、こうした習慣が生まれたとされていて、陰の式では新婦からはじまった杯事も、陽の式では初献を新郎からはじめ、雄蝶、雌蝶も陰の式では右まわりに進退するのを、左まわりにします。

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お七夜の祝い膳と服装、贈り物

お七夜は、前述のように出産を祝う産養いのうちで、赤ちゃんの名まえを披露する儀式も行ないますが、"巣立ち"といって、産婦の祝いを主とする土地もあり、産婦も席につくわけで、さらには"孫祝い"ともいって、里からの正式の訪問の機としたりもします。

したがって、その祝い膳の内容や集まる人の服装なども、親しい身内だけで行なうか、近隣や知己も招くかによって違いますが、和風料理にかかせないのは、お頭つきとサシミです。

お頭つきは頭尾がついている魚で、首尾を全うさせようとの願いをこめしたものです、タイのほか、ハク、オボコ、イナ、ボラと、大きくなるにつれて名のかわるボラなども出世魚として使い、サシミは三つ目、五夜目、お七夜にあやかって、前方から三、五、七きれの三列につけます。

なお、招かれて持参する贈り物は、産婦のよろこびそうなもの(栄養物など)を選びます。

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白木の台を置いておく床の間

白木の台は塗料をぬらない、木地のままの材でつくった台で、その清浄な感じは、こうした初々しい行事にはもってこいです。

さて、この白木の台は、名まえが披露されるまでは、日本建築ならば床の間に飾っておかれます。

床の間は座敷の奥床を一段高くし、正面の壁に書画の軸などを掛けて、床板の上に置き物、花瓶などを飾るところですが、実際的には床の間の前、すなわち床の間を背にした場所が重要です。

つまり、主人よりも上位の人が来られたとき、とくべつの座席をもうける必要上、座敷の正面の奥をそれに当て、もとは寝床であったところに、布袋さんを安置したりしたのが、次第に今日の書画鑑賞形式の床の間に発達していったのです。

もっとも近ごろでは洋服ダンス代わりにするご家庭も多く、迷惑がる客人を押し上げてすわらせないでも、いきなり床の間を背にする娘さんもいるといいます。

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現行の婚姻適齢は男満十八歳以上、女満十六歳以上といっても、このような成文上の制限は最低限をしめすもので、慣習上の婚姻適齢が、これよりはるかに高いことは一般的な常識です。

もちろん、なかには非常に早く父となり、母となって、丈夫で元気な赤ちゃんを育てる人もあるが、厚生省が昭和四十年から四十五年までの六力年にわたってしらべた統計によりますと、日本人の結婚年齢(わたしたちは結婚しましたと、届け出た夫婦の年齢を平均したもの)は、男二七・二歳、女二四・二歳となっています。

このくらいになれば、肉体的にも精神的にも、経済的にもまあまあというのでしょうが、三十歳前後になるまで、あらゆる意味において、結婚のことなどそう考えず、それでいて心身の発育も、頭脳の働きも申しぶんなくて、経済的にも何ということのない人もあったりするのが現実です。

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席に着く時は、たとえ面識がなくても、周囲の人に会釈してから座るようにし、「私は、新郎の学校時代の友人です」などと簡単に自己紹介し合ったり、話しかけられたら、にこやかに、しかし控え目に応対します。

仕事の話や込み入った話は避け、おめでたい席にふさわしい話題を選ぷように、気を付けます。

大声をあげたり、やたらとはしゃいだり、だれかれとなく名刺の交換をしたりすることは、避けなければなりません。

いすやソファが十分にない場合は、目上の人や年配の人、女性客などを優先し、若い男性はなるべく遠慮するように心掛けたいものです。

控え室で待つ間に、色紙にサインを求められることもあります。

心のこもった温かい言葉を用意し、新郎・新婦に祝福のメッセージを書くようにします。

会場の席次表が控え室に用意してある時は、自分の席がどこにあるかよく確かめ、会場に入ってからまごつかないようにしておきましょう。

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